証券業界関係者のアドバイスは常に信頼できるわけではない。日本の経済バブルや東アジアの金融危機を見れば、さまざまな指標がかえって混乱を招くことがある。株式市場でも同様だ。いくつかの兆候で株価の天井を判断できると言われているが、それはどれほど信頼できるのだろうか?
株価天井の兆候
株価が劇的に上昇した後、それに関する本が市場にあふれ、一般の人々が株式投資で成功した話が広まる。例えば、1985年には株価指数が130台にとどまっていたが、1989年初頭には1000を超えた。この時期は、農家が家畜を売り、土地を売って株に投資したことで有名だ。しかし1992年には指数が500に下落し、多くの農家が大きな損失を被り、自殺に追い込まれる事態も発生した。
1999年にも同様のことが起こった。コスダック指数が700から2800まで急騰したが、その後短期間で500まで急落した。当時、多くの人が借金をして株に投資していたが、これは株価の天井を知らせる明確な兆候だった。
投資家の行動
バブル経済の中で、フルタイムの投資家の数が急増し、小学校でも株式関連の科目が導入されることがある。子供が株で利益を上げ、専門のファンドマネージャーを揶揄する新聞記事が登場することもある。これは、社会全体が株式市場に中毒しているか、彼らの親が大きな利益を上げていることを意味する。また、少額投資が可能な積立型ファンドの設定額が急増することも天井の兆候だ。
株価天井のさまざまな兆候
証券会社の営業所に赤ちゃんを抱いた母親が現れたり、証券会社が広告を通じてファンドの収益率を誇示したりするのも、株価の天井を意味する。株式市場で新規上場や増資が急増するのも同様の兆候だ。実際に、国内でも株式市場が低迷しているときは新規上場企業の数が減少し、上昇期にはその数が急増していた。
株価天井を判断する方法
いくつかの条件をまとめると、以下のようになる:
- 株式投資の成功談を含む本が市場にあふれる。
- 農家、無職者、子供が株式投資に関心を持つ。
- フルタイム投資家の数が急増する。
- 積立型ファンドの設定額が急増する。
- 証券会社の営業所で赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
- テレビでファンドの収益率の広告が頻繁に放送される。
- 新規上場と増資が急増する。
これらの条件がすべて揃うと、株価の天井とされる。しかし、これらの兆候が見られたからといって、必ずしも天井とは限らないという問題がある。天井の兆候が天井以外の場所でも現れることがあるからだ。
結論
株価の天井を判断するさまざまな方法があるが、これらが常に信頼できるわけではない。株式市場の天井や底は過ぎ去って初めて明確になることが多い。投資家はこれらの兆候を参考にしながらも、慎重な判断と総合的な分析が必要だ。天井や底の兆候は、過ぎ去った後に専門家が説明するために使われるものであり、取引に活用するには無理がある場合が多い。
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